錦凰流は詩吟、剣舞、詩舞の技芸を伝承している流派です。
明治44年、初代宗家の松木錦凰の生誕より100年以上の歴史を有しており、戦国時代は甲斐の国として栄えた山梨県で創流しました。男性の活躍が著しかった時代に、初代宗家は女性の強みを生かした高音の詩吟や扇子を取り入れた優美な舞を取り入れることにより女流宗家としての地位を確立しました。
海外公演にも積極的に取り組みニューヨークのカーネーギーホールでの公演をはじめ、フランス、オーストラリア、イギリスなど世界へ向けて日本文化を発信する活動にも流派一丸となって取り組んできました。
昭和35年に錦凰流若葉会が発足して以来、山梨県には数多くの教場が設立されて流派選出の門弟からはコンクールの入賞者を輩出するなど門弟の育成にも尽力してきました。
二代目宗家からは本部を東京に移して活動の幅を広げ、初代宗家からの技芸継承と共に流派の発展に力を入れていきます。
平成6年には初代宗家錦凰、惠凰、栄凰、龍凰まで直系の四世代で流派記念大会を開催しました。平成22年に龍凰を流派後継者として認定して、錦凰流の継承と発展に向けて活動しております。