名取という言葉を聞いたことがありますか。
詩吟や剣舞の世界では一定期間お稽古をすると流派から雅号(がごう)といわれる芸名を授与されます。
武道の世界でいう、段みたいなものです。
1年間、お稽古すると初段に値する雅号
3年間、お稽古すると中段に値する雅号
5年間、お稽古すると上段に値する雅号
このように年数と技芸によって昇段していきます。
そして、10年間に渡りお稽古続けて技芸を有すると流派宗家から認定されると師範の免許が授与されます。
師範の免許を取得した後は、ご自身のお教室を持つことができます。
ご友人の方や、日本の文化に興味を持っている方々に師範としてお月謝をいただきながら教えることができます。
師範人柄によって、教室の雰囲気も変わってきます。
和気あいあいとお稽古することを大事にされている師範のお教室はみなさん楽しそうに通われていますし、キッチリ技芸を教え込むタイプの師範の教室はみなさん切磋琢磨しながら舞台に向けてお稽古に励んでいます。
自分が師範になったらこんな雰囲気の教室で多くの人に楽しんでもらいたいというイメージがある方にとっては、夢が膨らむと思います。